・統計検定3級を受験しようかな...
・統計検定3級って難しいのかな...
・勉強法が分からない...
こんな疑問をお持ちではありませんか?
今回は統計検定3級の難易度や出題範囲、最短で合格するおすすめの学習方法をご紹介しますよ。
私は2週間で約25時間勉強し、無事89点で合格することができました。
後半では合格のためのマル秘テクも教えちゃいます!
是非最後までお読みいただけますと幸いです。
統計検定3級について
もう分かっている方も多いかもしれませんが、統計検定3級がどのような検定試験なのかポイントを一緒に抑えていきましょう。
最初に最も気になるであろうポイントを伝えます。
統計検定3級はそこまで難しい試験ではありません。
高校を卒業したあなたなら十分合格できますよ!
それでは、詳しくみていきましょう。
統計検定3級の試験概要
「統計検定」とは、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験です。
4級から1級まで全部で5段階ありますよ。
統計検定とは|統計検定:Japan Statistical Society Certificateより引用
その中でも、統計検定3級は高校数学I,Bで学習する内容を習得し、「統計的問題解決能力」を身に付けることを目標に出題されていますよ。
つまり高校数学が分かっていれば、十分合格できます👍
高校数学...logとか√とか忘れたな...
と思ったあなた。
安心してください。統計検定はマークシート方式ですし、込み入った計算をさせる問題は出題されていません。
また電卓も持ち込めるので√3がいくつか忘れているあなたも、また覚え直す必要はありませんよ。
図やグラフを正しく読み取る問題が大半で、計算をしなければならない問題自体も一部です。
統計検定とは|統計検定:Japan Statistical Society Certificateより引用
60分で30問解かなければいけないので、1問2分で得必要があるます。
1問にかけられる時間:2分
問題自体はそこまで難しくないですが、もたもたしていると間に合いません。
短時間で正確にグラフや図を正しく認識することが求められる試験だと感じました。
故に、過去問で制限時間内に解く訓練をすることが重要ですね。
また合格水準は65点と言うことから、配点が同じだとしたらミスは11問までです。
厳しくはないですが、油断してると落ちますよ!
統計検定3級の試験範囲は??
統計検定3級の特筆すべき試験範囲は以下の通り。
- 標本調査(母集団、標本、全数調査、無作為抽出、標本の大きさ、乱数)
- データの散らばりの指標(四分位数、四分位範囲(四分位偏差)、標準偏差、分散)
- データの散らばりのグラフ表現(箱ひげ図)
- 相関と回帰(相関、擬相関、因果関係、最小二乗法、回帰係数、予測)
- 確率(独立な試行、条件付き確率)
- 確率分布(二項分布、正規分布、二項分布の正規近似)
- 統計的な推測(標本平均・比率の標本分布、母平均・母比率の区間推定、母平均・母比率の仮説検定)
正確に知りたいあなたはこちらをご確認ください。
http://www.toukei-kentei.jp/wp-content/uploads/grade3_hani_181214.pdf
高校数学が分かっていれば良いと言ったものの、
- 四分位偏差
- 箱ヒゲ図
- 相関係数、最小2乗法
等々なんて習っていないですよね?
知っていれば簡単ですが、知らなきゃ解けない分野もあると思います。
ノーガードで突撃したら撃沈します!
最低限の勉強は必要でしょう。
統計検定3級の難易度・必要な勉強時間は??
難しそうな単語の試験範囲の見せられて諦めかけていませんか?
そんなことはありません!先ほどもお伝えした通り、高校を卒業したあなたなら十分合格できるレベルです。
例えば、箱ヒゲ図なんて知らなきゃ意味わからんですが、知っていれば余裕です。
2週間あれば、十分合格できます!
忙しいあなたは、1ヶ月毎日30~1時間の時間を取れればOK。
私の合計学習時間も約25時間程度です。
あえて厳しいことを言うならば、「落ちたら恥ずかしいレベル」と考えて良いでしょう。
ちなみに統計検定3級合格者の最年少記録は小学校3年生です。
統計検定3級の合格率は??
ペーパー試験直近の4回分の試験によると、合格率は60%台で落ち着いているようですね。
受験データ|統計検定:Japan Statistical Society Certificateより引用
統計検定3級はCBT方式試験がおすすめ
統計検定には従来型のペーパーテストとPCを用いたCBT方式試験の2種類があります。
圧倒的にCBT方式試験をおすすめします。
ペーパー試験は年に2回しか受けるチャンスがなく、都市部でしか受験もできません。
受験地:札幌、東京23区内、名古屋、大阪地域、福岡地域
一方、CBT方式試験なら全国約200の会場から自分の好きなタイミングで好きな場所で受験することができますよ。
さらにCTB方式は合否が試験後その場ですぐに分かります。合格を急いでいる人やすぐに知りたい人には大きなメリットです。
唯一のデメリットは受験料金がちょっと高くなってしまうこと。
以下で詳しく解説します。
統計検定3級の受験料金は??
統計検定の受験料は以下の通り。
CBT方式はペーパー試験に比べて2,000円高いです。
電子化で効率化させたのに、料金が上がるなんて何だか解せないですね笑
とはいえ、便利なので私はCBT方式を利用しましたよ!
統計検定3級には電卓が持込めます!
特筆すべきポイントとして、統計検定3級には電卓を持ち込むことができます。
統計検定3級は問題を解くスピードが大事なので絶対に持ち込みましょう。
また計算ミスのリスクを軽減することもできます。
注意点としては、関数電卓などの高機能電卓は使えず、持ち込めるのは一般電卓です。
四則演算(+-×÷)や百分率(%)、平方根(√)の計算ができる一般電卓又は事務用電卓
上記の電卓を超える計算機能を持つ関数電卓やプログラム電卓、電卓機能を持つ携帯端末
私の電卓は「税込」・「税抜」ボタンがついてましたが、特段問題ありませんでしたよ。
統計検定3級に合格するための最短勉強法
統計検定3級について分かったところで、以下ではおすすめの勉強法を共有します。
私は短期間かつそこそこ高得点で合格できたのでそれなりに参考になるはずです。
統計検定3級に必要な参考書
統計検定3級に合格するために必要な参考書は以下の2つです。
これだけあれば必要十分です。
公式テキストの設問の解説は若干あっさりしていて、不親切と感じる部分もありますが3級は問題自体がそこまで難しくないのでまぁ問題ないでしょう。
ちなみに、これらの本はそこらへんの本屋には全然売ってません。
私は4~5件本屋を巡って完全に時間を無駄にしました。
都心の本店クラスの本屋でないとなかなか売っていないのでネットで購入するのをおすすめします。
古めの過去問等はメルカリ等で格安で販売されていますよ。
統計検定3級に合格した私の勉強方法
それでは統計検定3級に合格した私の勉強法を共有しますね。
- 過去問をやってみる(2回分)
- 公式テキストを1周ざっと読む
- 過去問をひたすら解く
1.過去問をやってみる(2回分)
まずは過去問を実際に問いてみて、どのような問題が出るのか傾向を掴みましょう。
✅過去問を解いて、傾向を掴むため
✅学習する方針を立てるため
当然解けない問題だらけだと思いますが問題ありません。
公式テキストやネットを駆使しながら過去問を最後まで問いてみましょう。
私は最後まで問題を解くのに3時間半位かかりました。
問題を解くことで出題の傾向が分かります。
出題の傾向が分かれば、学習の方針も立てられます。
後にテキスト学習する際に、余計なところにエネルギーをかけずに省エネで勉強することができます。
2. 公式テキストを1周ざっと読む
過去問を2回分解いたあなたは、出題傾向が何となく分かっているはずです。
私は過去問8回分解いてみましたが、大きく変わりません。
3級を合格するためにどの程度の理解レベルが求められているのか感覚的に理解できているので、テキストが高速で読めます。
私は重要そうなところだけ、ピックアップして流し読みをしましたよ。
これなら1日3章分約2~3時間でやれば3日でテキストが1周できます。
章末ごとにに問題があるので、解いて間違えた問題は印をつけておきましょう。
3. 過去問をひたすら解く
公式テキストをやれば必要な知識は頭に入りました。
後はひたすら過去問を解きましょう!
これが合格までの最短距離です。
頭の良いあなたならテキストは購入せず、ひたすら過去問を解くだけでもOKです。
注意点が一つだけあります。
- 「相関と回帰」
- 「確率分布」
- 「統計的な推測」
については、2020年4月より新しく出題範囲に加わった項目です。
過去問がない現時点(2020/4/1)においては、公式サイトの例題を解いて傾向を掴みましょう。
http://www.toukei-kentei.jp/wp-content/uploads/202004reidai_grade3_2.pdf
統計検定3級の合格マル秘テク6選
最後に統計検定3級のマル秘合格テクを6つ共有します。
是非役に立ててくださいね。
CBT方式は小問は出ない
公式過去問には、
問題3(1),(2),(3)
などと小問に分かれている問題があります。
しかし、CBT方式ではパソコンで受験するため(1)の問題の回答のグラフ等をみながら(2)を解くとすると、ページを行ったり来たりする必要があり、非常にやりにくいです。
よって小問に分かれる問題は出ないと考えられます。
私が受験した時も出ませんでしたよ。
過去問は解きまくれ!同じ問題が出るよ
CBT方式の統計検定はプールされている問題からコンピュータでランダムに出題されます。
よって過去問を解けば解くほど、同じ問題に遭遇する確率も高くなりますね。
私も何問かみたことある問題が本番で出ましたよ。
選択肢を読む問題は後半が正答の可能性が高い!?
グラフの解釈の問題等は選択肢が合っているか一つずつ確かめる必要があります。
そのようなパターンの問題は嫌らしいことに最後の番号が正解になる確率が高いような気がします。
選択肢を一つずつ読まさせる必要のある問題が出たら、後ろから見るのが良いかもしれません。
〇〇調査はどこの機関の調査?
家計調査はどこの機関の調査??
などと言う問題は毎回必ず1問は出題されています。
全ての調査を暗記するのは大変なので最低限以下は頭に入れておきましょう。
特に「国勢調査」は頻出なので絶対に頭に入れておきましょう。
ちなみに「統計局」は「総務省」の管轄です。
上記以外の知らない重要調査が出題されてしまった場合は、「総務省」を選択しておけば、確率的に正答率も高いでしょう。
複数正答問題の対策
統計検定の問題には選択肢が、
- Ⅰのみ正しい
- Ⅱのみ正しい
- Ⅲのみ正しい
- ⅠとⅡのみ正しい
- ⅠとⅢのみ正しい
のような問題が多数出題されます。
例えば、選択肢のⅡを見て仮に正しければ、もう2か4に答えが絞られますよね。
次にⅠの選択肢が「合っているか、間違っているか」判断するだけで選択肢Ⅲは読む必要がなくなります。
このようなちょっとした時間テクニックを利用してみても良いでしょう。
効率的な復習のタイミング
人間は残念ながら勉強してもすぐに忘れる生き物なので復習が必要です。
復習のタイミングとしては、研究者のピョートル・ウォズニアックによると、
- 1回目:1~2日後
- 2回目:7日後
- 3回目:16日後
- 4回目:35日後
- 5回目:62日後
が最適だとされています。
しかし、これ自体が覚えられないので、
- 1回目:1日後
- 2回目:1週間後
- 3回目:1ヶ月後
に復習するのがベストと記憶しておくと良いでしょう。
メモアプリやマインドマップに覚えておきたいことを書いておくと、移動中や空き時間にぱっと見れるので便利ですよ。
偏差値計算、相関係数、分散などの公式は写真に撮って都度見返したりしていましたよ!
まとめ: 2週間勉強して統計検定3級に受かろう!
今回は統計検定3級の試験範囲・難易度・おすすめ勉強法などについてご紹介させていただきました。
統計検定は2週間コツコツ勉強すれば十分合格できるレベルの試験です。
あなたもきっと合格できるはずです。
頑張ってくださいね。
以 上