本書は自称凡人であるヒトデさん(ブロガーなら知らない人はいないだろう)が同じく凡人であろう君に向けて少しでも人生を豊にするためのアドバイスが記載された本である。
凡人の君は人生に大革命を起こすことはできないけど、凡人の君でもちょっとした革命なら起こすことはできて、少しくらい人生を幸せにすることはできるよ。
と言う主張をしている本である。
私もヒトデさんブログには、ブログ開設時大変お世話になり、凡人だけど月数万円のブログ収益なら継続的に得ることができると言うステージには立てている。
この本について、記事を書こうと思った動機は以下の通り。
【お願い】
— ☆←ヒトデ@ブロガー (@hitodeblog) 2021年3月20日
もしもヒトデの本(凡人くんの人生革命)を、ブログやyoutube等で書評や感想等を書いてくれた方がいたら、このリプ欄で教えてください
鬼のエゴサしてますが、たぶん見逃してたりもすると思うので
リプで紹介頂けたら、後程書くヒトデ祭りの記事から全員リンク張ります
「ヒトデ祭りの記事からリンクを貼ってもらえる!」
と言う腐ったモチベーションである。
(いつもはメルカリで本を購入するのだが、久しぶりに書店で本を買った。)
そんなことはさておき、当記事では本書を読んだ感想・考えたことを以下の構成でまとめてみた。
❶凡人くんの人生革命」の本の概要
❷本書を読んでもキミには革命が起きない理由
❸「やるべきこと」をやればプチ革命の可能性はある
前半では私の感想も含めて「凡人くんの人生革命」の本の内容についてさらっとまとめてみる。
後半では、残念ながらこの本を読んでもキミには革命が起きない理由を説明していこう。
最後に、どうしても革命を起こしたい凡人のあなたにとっては、今の時代は追い風であり、「やるべきこと」をやれば多いに可能性はあることについて述べていこう。
「嫌なことから全部抜け出せる凡人くんの人生革命」の要点
先ほど少し触れた通り本書は、凡人の君は人生に大革命を起こすことはできないけど、小さな革命を起こすことで、学歴・才能・人脈がなくても嫌なことから全部抜け出せ、少しくらい人生を幸せにすることはできるよ。
という主張をしている。
✅人類史に残る偉業が欲しい
✅30億くらい稼ぎたい
✅起業して会社を上場させたい
✅南の島に別荘を買ってそこで暮らしたい
こんな野望を持っている人には、この本は向かないけど、
✅今の生活を少しでも豊にしたい
✅副業で月5万円でも稼げるようになりたい
✅煩わしい人間関係から解放されたい
✅嫌いな仕事を続けたくない
✅仲間や味方を作りたい
こんな人には役に立つよ!という主張だ。
では小さな革命とは何かというと、
❶凡人くんの生活革命
❷凡人くんの副業革命
❸凡人くんのお金革命
❹凡人くんの発信革命
という4つのカテゴリーのなかでヒトデさんが大事にしてきた考え方等が解説されているのでさらっとまとめてみる。
と、その前に、、、
ヒトデさんは本当に凡人なのか
「凡人の私でもここまで成功できた!」と主張するからには、「私が凡人である」というポジションを確立しなければならない。
世の中には「私は凡人だ!」と主張するものの金持ちの子供だったり、高学歴だったりと、蓋を開けてみれば全然凡人じゃない人が数多いるからだ。
ヒトデさんも「私は凡人である!」というポジションを確立すべき、「はじめに」の部分でページを割き、私は凡人である主張を展開している。
ヒトデはこんな人じゃない
・良い大学出身
・超大手起業出身
・部活で全国大会出場
・周りに超お金持ち、もしくは既に起業した仲間がいる
・一般的なことはできないけど〇〇だけは大得意
・〇〇だけは寝る間も惜しんで続けられる
ヒトデはこんな人だ
・頭が悪く、いわゆる「Fラン大学」出身
・スポーツや芸術で成果を出したことはない
・起業した友人や大金持ちの知り合いなし
・就職しても典型的な「仕事ができないやつ」
・凡ミスや忘れ物が多くて怒られる
・怒られながらも違うこと考えてまた怒られる
ここまで書いていただけるなら、親の年収も書いてくれればなと思ってしまった。(年収の遺伝率は身長の遺伝率くらい高いから)
とはいえ何となく「どちらかというと凡人よりなんだろうな」というのは伝わってくる。
最も「本当に凡人なのかどうか」はどうだっていい。凡人の定義をするのも困難であるし、判定をするのも困難なのでこれ以上ページを割くのは不毛だ。
ヒトデさんが仮に凡人だとしても、月百万円の収入を下回らないステージに立つことができたストーリーに十分矛盾のない展開になっている。
後半でも詳しく話すが、ヒトデさんは好きなことを収益が青天井の仕事に繋げられたからだ。
書くことが好きなヒトデさんが、収益の上限が青天井なブログという仕事にフルコミットした結果、運要素もあり何やかんや大成功した。そういう話である。
大成功を収める過程でヒトデさんが「考えていたこと・大事にしてきたこと」を「生活・お金・副業・発信」という4つの切り口で見ていこう。
凡人くんの生活革命
凡人くんの生活革命の章では、ヒトデさんが小革命を起こすために日常生活で大事にしてきたことがまとめられている。
先に言っておくが、特別真新しいことが書いてある訳ではない。どこかで聞いたことのあることや、「確かにそりゃそうだね」と頷けるものばかりである。
・何かを始めたいなら、何かを辞めよう!
・朝型生活しよう!
・朝の散歩は集中力が上がるよ!
・etc...
逆に言うと小革命を起こす準備のためには、基本的な生活を見直すことで良いと言うことである。
一番共感したポイントを一つだけ紹介すると、「コントロール可能な目標を立てる」と言う点だ。
❌:ブログで1万PV達成する!
⭕️:今日はブログを2時間やるぞ!
ブログで1万PVは達成できる時は達成できるし、できない時はできない。
しかし、今日はブログを2時間やるのは、己の意志次第でどうにでもなるはずだ。
凡人のあなたが小革命を起こすには、コントロール可能な目標を立てて絶対に達成することを日々繰り返すことだ。
凡人くんの副業・お金・発信革命
他章でも同じく、真新しいことが書いてある訳ではない。
副業革命
✅転職はハードル高いし、副業(ブログとか動画とか)おすすめ!
✅副業は少しでも興味のあるものに取り組もう!
✅稼ぐにはPDCAを回してうまくいっている人を真似しよう!
お金革命
✅漠然とお金に不安になるのではなく、お金について知ろう
✅ストック型の仕事は指数関数的に収益が増える
✅価格ではなくて、価値でみよう
発信革命
✅発信すると共感する人が集まるよ
✅発信すると仕事や情報も集まるよ
✅受け取る側から与える側になる重要さ
個人的に一番ポイントだと感じた点は、発信革命の「受け取る側から与える側になる重要さ」である。
後半の話にもつながるが、現代の時代において発信することは小さな革命を起こすための近道になると感じた。
「凡人くんの人生革命」を読んでもキミには革命は起きない
全体的にこの本を読む中で、書いてある内容としては、
うんうん、正しい!
私もそう思う!
確かにそれ大事だわ!
と思う人は多くいるだろう。私もそうだ。
しかし残念ながら、圧倒的大多数の人は、
「読み終えたらパタンと閉じて、ふーんそんな感じね!おわりっ!」
となってしまう人が大半だろう。
結局読み終えた瞬間に行動を変える人は1mmもいない。明日も明後日もいつも通りのしょうもない日常を送るだけだ。
本書は成功するための気づきを与える本であり、凡人をモチベートする本ではないのだ。
自分をモチベートするには、意識改革が必要
現状に不満を抱いていいるキミは、「今よりちょっと豊かな生活ができれば良いな」と思っているものの、愚痴をたらしながらも何やかんや生活できている。
✅「どうしても現状を打破したい!」という強い意志
✅「今のままじゃやばい!」という強い危機感
がないのだ。
強い意志や危機感がない限り、小さな革命を起こすことは絶対に無理だろう。
・書くことがちょっと好きだろうと、そんじょそこらのモチベーションじゃブログを書き続けるのは不可能だ。
・表向きは華やかなYOUTUBERも絶望的に地道な動画編集作業を継続する必要がある。
強い動機がないと、どこかで必ず心が折れてしまう。
だからあなたが小さな革命を起こすためには、意識を改革する必要があるのだ。
とはいえ、意識を改革するのはなかなか難しい。
大きな成功を収めた人に、挫折経験がある人・努力せざるを得ない環境に身を置いている場合が多いのは、彼らは強制的に意識改革させられているからだ。
じゃあどうすれば良いのかというと、個人的におすすめなのは危機感を煽ってくれる人のYOUTUBEを見るというものだ。
本などの活字だけでは、生身の人間が喋る熱量を伝えるのはなかなか難しい。危機感を煽ってくれる人なんてなかなか身近にはいないだろうから、YOUTUBEで探すという選択肢になる。
✅著名人の講演動画
✅TEDのスピーチ
✅高額情報商材屋の動画
自分の興味のある題材で「どうしてもやらなきゃ!」と心を動かしてくれる動画を探そう。
特におすすめなのは、高額情報商材屋の動画だ。
高額な商材や塾・サロンに加入させるには、時間をかけてゆっくり聴衆のマインド改革させる必要がある。
彼らは危機感を煽って買わなきゃと思わせるプロだ。
例えば、「詐欺だ!詐欺だ!」と賛否両論が巻き起こる与沢翼さんなどは、塾ビジネスの良し悪しはさておき、人身掌握に関してはプロフェッショナル。
1時間以上の動画を何十本も使って、「投資しなきゃまずい!お金を稼がなきゃまずい!」と思わせてくれる(今ではその動画は残念ながら削除されているが)。
「お金を稼がなきゃまずい!」「〇〇しなきゃまずい!」という意識改革させる部分だけに、情報商材屋の動画を利用し、その結果商材を買うのではなく自分のやろうと思ったことにフルコミットする。
そんなやり方も個人的にはおすすめである。
凡人だと自覚しているなら、努力ぐらいしろ
逆に言うと、たゆまぬ努力さえを続けることができれば、小さな革命を起こせる可能性があると言うことだ。
前段で少し紹介したが、凡人の生存戦略は、コントロール可能な目標を立てて絶対に達成することを日々繰り返すことである。
東大の院卒じゃなくても、親が金持ちじゃなくても、特別秀でた能力を持っていなくても、「一日〇〇時間△△する」などと言うコントロール可能な目標は凡人でも達成可能だ。
つまり、自分が凡人だと自覚しているなら一点集中で時間というリソースを割くくらいしろ!ということだ。
リソースを割く対象が、
✅自分の好きなこと・興味のあることであること
✅収益化しやすい仕事であること
この2点が当てはまっていると凡人でも確変する可能性は高い。
今の時代は凡人にとって非常に恵まれた環境なのだ。
現代は凡人が成功するチャンスが多い
昭和の時代は、企業をしたりするなど分かりやすくハードルの高い仕事をしなければ、自分の人生に革命を起こすことは難しかっただろう。
しかし現代は幸いなことに凡人が凡人であることそのものをビジネスにできる例が存在する。
例えばvlog。
凡人が凡人の生活を垂れ流しているだけで、YOUTUBEでそれなりの再生数を稼いでいる。
✅OLの日常
✅カップルの日常
✅社畜サラリーマンの日常
✅大学生の日常
例えばパーカーさんは、どこにでもいそうな大学生の日常を投稿しチャンネル登録者50万人以上で本まで出版している。
キミにだって、今すぐできるはずだ。
顔出しが嫌なら、料理動画の投稿などもおすすめだ。
よめ子さんは、料理動画の投稿わずか20本ちょっとでチャンネル登録者20万人だ。
内容的には料理動画を撮影し、カットとテロップ入れくらいである。
特別な能力がなくても、その気になれば凡人のキミにもできるはずだ。
他にも絶望的に頭が悪い料理をホットサンドメーカーで作り続けて、本まで出版してしまったリロ氏も有名だ。
絶望的に頭が悪いチーズチヂミ焼きをハイボールをキメるだけの動画 pic.twitter.com/0hwmprMLI1
— リロ氏 (@ly_rone) March 26, 2021
キャンプがちょっと好きなあなたになら、やろうと思えばできるはず。
「ポケットからキュンです。」と歌いtiktokに投稿したと思ったら、テレビデビューした人だっている。
他にも片付けが好きで、片付けコンサルタントになった近藤麻理恵(コンマリ)さんや収納王子ことコジマジックさんなどもいる。
私だってブライダルの知識は一切なかったが、結婚式代が高くて腹が立った記事を書いてからブライダルのことを調べて書いて調べて書いてを繰り返していたら、月数万円くらいの収益には漕ぎ着けた。
このように凡人でもできることを発信することで、思いがけず収益化する例は後を絶たない。
共通点は自分から世の中に発信していることだ。
ヒトデ著「凡人くんの人生革命」を読み、好きなこと・興味のあることを継続的に発信することで、自分に小さな革命が起こる可能性が出てくる。
私にとっては、そんなことを気づかせてくれる本であった。