FX初心者のあなた。
もしくわ,負け続けているあなた。
FXをやっているなら既に知っているツールもあるかもしれませんが、今回はFXのチャート分析をするための最強無料便利ツールを5つご紹介しますね。
- OANDAオーダーブック(通称:くそポジチェッカー)
- ぱっと見テクニカル
- Currency Strength Chart - FXの通貨強弱チャート
- COTチャート
- Traders web オーダー状況
ツールを利用して新たな角度からチャートを分析できるようになったら新しい手法を発見するきっかけになるでしょう。
- FX無料便利ツール1:OANDAオーダーブック(通称:くそポジチェッカー)
- FX無料便利ツール2:ぱっと見テクニカル
- FX無料便利ツール3:Currency Strength Chart - FXの通貨強弱チャート
- FX無料便利ツール4:COTチャート
- FX無料便利ツール5:Traders web オーダー状況
- まとめ:便利ツールを駆使してトレード技術を磨こう
FX無料便利ツール1:OANDAオーダーブック(通称:くそポジチェッカー)
知ってる人は当然知っている通称「くそポジチェッカー」です。
OANDAオーダーブック(オープンオーダー・オープンポジション) | OANDA FX Lab-education(オアンダ ラボ)
上記パスから飛んで「ツール解説」のタブをクリックすれば詳細なツールの解説が記載されているのでそこを読めばOK。
ここでは,簡単に説明しますね。
オーダーブックは
- オープンオーダー
- オープンポジション
の2種類のグラフを理解するだけです。
オープンオーダーの解説
上図の左側の「オープンオーダー(Open orders)」は未来の未実現注文の価格帯別の量を表しています。
上図を見ると、「112.25円にショートの注文」がたくさん控えているのが分かりますね。
なぜ、112.25円が意識されているのでしょうか。
ここで同時刻のチャートを見てみましょう。
2019/02/26のドル円の日足です。
これを見れば頭の良いあなたはもうお分かりかもしれませんね。
ピンクのラインがちょうど112.25円あたりです。
去年の黄色いレンジの下限が意識されているということが分かります。
「強いレジスタンスになると想定し、売り注文を入れている人がいるのではないか」と推察することができます。
デイトレでここまで現在値から離れた価格を分析する必要はないですが、今回はオープンオーダーの説明用としてこのプライスを参考にさせていただきました。
チャートとクソポジチェッカーを後述するtraders webオーダー状況を参考にしながら分析すると、売りは売りでも「新規の売り」か「含み益の決済の売り」か「含み損の決済の売り」かを推察できるようになります。
そこまでできるようになると、市場参加者の心理が読め、チャート分析に深みが出ますよ。
オープンポジションの解説
次に上図の右側の「オープンポジション(Open positions)」は既に実行済み注文の価格帯別の量を表しています。
オレンジは「含み益」、青は「含み損」を表しています。
損失を被っている人の方が圧倒的に多いことが分かるでしょうか。
プロスペクト理論が見事に体現されていることがよく分かりますね。
これがまさにオープンオーダーがクソポジチェッカーと言われる由縁です。
あれだけ「損小利大にしなさい」・「逆指値注文(ストップ)は必ず入れなさい」と教科書的な本に書かれているにも関わらず、人間は利益はすぐ確定し、損失はいつまでもほったらかしてしまいます。
この日は幸いにも含み益の人が比較的多いが、残念ながらほとんどいつも青の割合が圧倒的に多く、オレンジの割合が多かった日なんてあっただろうかというくらいです。
一般人がFXで勝つことが難しいことをよく表しています。
OANDAで無料口座開設するメリット
ちなみにこのくそポジチェッカーですが、口座を持っていないと30分前の情報が30分に一回更新されるだけです。
口座を持つと5分おきに更新されるのでデイトレをするのに非常に魅力的ですね(ちなみに口座開設は無料です)。
口座開設はこちら>>OANDA Japan
また、OANDAの口座ならチャート画面にオープンオーダーを重ねて表示する機能のあるインディケーターをインストールすることもできます。
いちいちチャートとグラフを見比べる必要がないので、とても使いやすいです。
取引用の口座としての適性はさておき、情報収集用の口座としてはかなり有用。
オープンオーダー以外にも通貨ボラや後述する通貨の相関を出す機能等ツールが非常に豊富に用意されています。
チャートやツールはOANDAを利用して、取引は別FX会社で行うなどといった使い方もありでしょう。
口座開設はこちら>>OANDA Japan
FX無料便利ツール2:ぱっと見テクニカル
続いてご紹介するツールは「ぱっと見テクニカル」というツールです。聞いたことありましたでしょうか?
一言で言うと、チャート形状予測ツールです。
ぱっと見テクニカルとは:
過去12年分の値動きからシステムが現在のチャートパターンと似た形状のチャートパターンを探し出し将来の値動きを予測してくれるツール
上記のように過去の膨大なチャート形状の中から似ているチャートを探して来て、未来のチャートを予測してくれるツールです。
もちろん予測通りトレードしたら億万長者になれるわけではなりませんが、自分自身の戦略を立てた上で補完的に利用する分には非常に有用です。
また、初心者の間の相場観察ツールとしてもおすすめです。
ただ相場を眺めているだけでは飽きてしまうかもしれませんが、
- ぱっと見テクニカルの予想に対して結果がどうだったか
- 過去チャートにこんなチャートパターンがあるんだ
など考えながら相場を観察すると楽しみながら、飽きずにチャート分析できるでしょう。
「ぱっと見テクニカル」はFXプライムbyGMOに口座開設することで無料で利用することができます。(※もちろん口座開設も無料です。)
このツールを利用するために、口座開設するのも全然有りでしょう。
公式サイトはこちら
ぱっと見テクニカルが気になったあなたは以下個別記事にて詳しく解説しているので是非ご覧ください。
FX無料便利ツール3:Currency Strength Chart - FXの通貨強弱チャート
こちらでは、「通貨ごとの強弱」を確認することができます。この日はどうやらポンドがめちゃくちゃ強いようです。
ポンド円のチャートを見てみるとぐいぐい上昇していっていたのがよく分かります。
一方ユーロとドルの強弱チャートを見てみると、ほとんど0近辺をうろうろしています。
「全然動いてないんじゃないか」と思いながらユーロドルのチャートを見てみるとやはりレンジで値動きがおとなしいです。
このように通貨別の強弱をグラフで見ることでどの通貨が強いかと言うことが分かります。
チャートだけ見ても、ポンド円が上昇していたとしてもポンドが買われているのか、円が売られているのかチャートだけでは判断できません。
通貨強弱チャートを補足的に用いることで、「ポンドが買われていてポンド円が上昇している」のか、「円が売られていてポンド円が上昇している」のかどちらか判断できるようになることがミソです。
Currency Strength Chartはアービトラージに応用する
通貨強弱チャートは裁定取引(アービトラージ)をするにも一役買います。
裁定取引(アービトラージ)とは:
同様の価値を持つ商品(通貨)に一時的な価格差(歪み)が生じた時に割高な方を売り、割安な方を買い、双方の価格が収斂した時点で決済することで利益を獲得する取引のことです。
例えば、「オーストラリアドル」と「ニュージーランドドル」はお互いに資源国であり、非常に似たような値動きをすることで知られています。
実際にaud/jpyとnzd/jpyのチャートを比較してみると似ていることがよく分かりますよ。
<aud/jpy:日足>
<nzd/jpy:日足>
この通貨の相関関係に通貨強弱チャートが利用できるというものです。
例えば通貨強弱として、
- 「aud」が非常に強い
- 「nzd」が非常に弱い
- 「jpy」が0近辺
の状況だったとします。
audとnzdは似たような動きをするということを前提にすると、「aud」と「nzd」に歪みが生じているのではないかと考えることができます。
そうすると、「aud/jpyをショートnzd/jpyをロングし、価格が収斂した際に、決済すれば利益が獲得できそうだ」と思いませんか。
このように自分なりに可能性を考えてみてると面白いでしょう。
しかし、補足しておくと残念ながら上記の例の通りに単純に考えても上手くいかないかもしれません。
先程記載した価格の相関関係はオーストラリアとニュージーランドには長い年月で見たなかで正の相関があるということです。
一方、通貨強弱チャートの方は「今日一日の通貨強弱」、「昨日と今日合わせた通貨強弱」を表しているに過ぎません。
よって、明日も明後日も明々後日もaudが強くてnzdが弱いという状況は確率論的に十分に考えられます。
そんな状況に陥ってしまうとあなたのポジションはaud/jpyでもしばかれ、nzd/jpyでもしばかれるという二重苦に陥ってしまいます。
証拠金維持率が低下し強制ロスカットの未来も目の前です。
冷静に考えてみるとaud/jpyを売って、nzd/jpyを買っているという状況はaud/nzdという通貨ペアをショートしているのと全く同じ。
ちなみにこのアホな戦略を実行していたのが、過去の私です笑
自分なりに工夫して通貨強弱チャートのうまい使いみちを考えてみてはどうでしょうか。
>>Currency Strength Chart - FXの通貨強弱チャート
FX無料便利ツール4:COTチャート
COTチャートとはCFTC(全米先物取引委員会)が示す市場の様々なプレーヤーたちによる「買い玉」・「売り玉」がその週にどれくらいあったのかを示すレポートです。
COTチャートを分析する上で、注目するべきは以下の3種類のプレーヤー。
コマーシャルズ
コマーシャルズとは,いわゆる「実需筋」と呼ばれるプレーヤーでトレードで利益を出すことを目的としている部類ではなく、為替変動等の外的要因により本業の利益が損なわれないように為替ヘッジを行っているグループです。
大口投機筋
大口投機筋とは、いわゆる「ヘッジファンド」と呼ばれるトレードで利益を出すことを目的としてる大口の投機筋のことです。大手の機関投資家とうもこの部類に含まれます。
小口投機筋
小口投機筋とは、我々のようなトレードで利益を出すことを目的としているが、ほとんどが損失を被っている部類です。
コマーシャルズの買いが膨れると、価格が上昇する
「ウィリアムズ%R」のインディケーターで知られているラリー・ウィリアムズによれば、
「コマーシャルズが大量買すれば価格は上昇し、大量売りすれば下落する。」
といわれています。
詳細は是非彼の本を読んで確認してほしいのですが、ここでは簡単にだけ解説します。
パンローリングの本は少々高いがこの本はかなり人気の本なので、FXをやるなら必読の書と言って良いでしょう。
読んだ後5000円くらいなら比較的すぐにメルカリで売りさばくことができます。
実質3000円くらいになるので、これくらいなら自己投資しても問題ないでしょう。
COTチャートの手法以外にも具体的な手法がいくつも記載されています。自分のトレード手法を確立させるヒントになると思いますよ。
COTチャート理論の解説
上記理論を簡単に説明すると以下の通りとなります。
例えば以下は2019年始のフラッシュクラッシュ時の円チャートです。
下段の赤線がCOTチャートのコマーシャルを示すのですが、円売りが続く中コマーシャルのCOTチャートは右上にどんどん上がっていっています。
コマーシャルズはヘッジ目的なので市場が円の価値が下がれば下がるほど円を買います。(①)
その後年始には大量の円買いが入りました。(②)
ラリー・ウィリアムズが言うように、コマーシャルズの買いが膨れると価格が高騰したのです。
COTチャートを分析することにより新しい角度からチャートが見ることができます。興味のある人は是非勉強してみてください。
COTチャートが表示できるサービス2選
上記COTチャートは以下のサイトから閲覧することができます。
cotbase.com
>>Commitments Of Traders Reports - COT Report, COT Charts, COT Analysis and COT Data - COTbase.com |
もっと色々な商品のCOTチャートが見たい場合は以下のサイトが良いでしょう。
timingcharts.com
上段の最右の「C.O.T」と書かれたボタンを押すとCOTチャートを表示することができますよ。
FX無料便利ツール5:Traders web オーダー状況
traders web オーダー状況は、価格帯別の売り買いの強さを表しています。
一見クソポジチェッカーと似ていると思うでしょうが、traders web オーダー状況はNYオプションカット(OPNYカット)も表示されるというのが特徴です。
上記オーダー状況はTRADER'S WEBと言うサイトで無料版では毎朝6時くらいに更新されています。
有料課金するとリアルタイムのオーダー状況が見れたり、過去のデータも見れたりするので過去データで分析してみたいあなたにはおすすめです。
TRADER'S WEB
NYオプションカット
NYオプションカットとはカットオフタイムとも呼ばれ、「通貨オプション」の権利行使の締め切り時間のことです。
NYオプションカットの時間は、冬時間は日本時間の0時です(夏時間は23時)。
通貨オプションとは
通貨オプションとは、あらかじめ定められた期間や期日に、定められた価格で「買う権利」、または「売る権利」を売買する取引のことです。
権利売買なので、「売る権利を買う」とか「買う権利を売る」とかが出てくるので少々ややこしい。
例えば、『「1か月後に1ドルを100円で100万ドル分売る権利」を買う』という感じ。
この権利を売る側は基本的に証券会社や銀行などの金融機関であり、買う側はヘッジ目的の企業や投資目的の金融機関等となります。
さて、一通りの説明をしたところでNYオプションカットの情報をどのようにトレードに用いればよいでしょうか。
traderswebを利用したNYオプションカット手法
結論から言えば、オプションカットの価格から現在の価格が離れていると、期限到来に向けてレートが引き寄せられていくという性質があります。
例えば、Aさんが『「1か月後に期限が到来する1ドルを100円で買う権利」を買った』としましょう。
1か月後、Aさんはオプションカットの時間にドル円が100円よりも安ければ権利を行使する必要はありません。権利を行使して買うより,普通に買った方が安いからです。
もし、ドル円が100円よりも高ければ権利を行使するメリットが出てきます。
市場価格が101円だったらあなたは100円で買う権利を持っているということです。
権利を行使してすぐに売れば1円分の利ザヤを得ることができます。
一方、Aさんに権利を売ったのはBさんです。
期限到来直前で、Aさんは100円より高くなれば利益を得られます。
Bさんは100円より高くなってしまうとAさんに権利を行使され、例えば現在100.20円なのに100円でAさんに売らなければならなくなってしまいます。
そんな状況は避けたいですよね。
Aさんは期限到来までに100円以上にさせたいので、現在100円以下の場合、追撃で買うなどして買い圧力を加える可能性があるということです。
Bさんは100円以下で期限到来させたいので、現在100円以上の場合、売るなどして売り圧力を加える可能性があります。
そのような思惑の売買が働くために、NYカットの期限までに、設定された価格付近に近づく傾向があると言われています。
今回はNYオプションカットについて、非常に簡単に説明しましたが、オプション取引は非常に奥が深く結構ややこしいです。
興味があれば、勉強してみても面白いでしょう。
NYオプションカットをチャート上に表示すると例えば以下のようになります。
明らかに真ん中のNYOPカットの価格が意識されているのが分かります。何度も試しては跳ね返され、試しては跳ね返されています。
しかし、期限である23時が到来するとこれまで緊張していたゴムが一気にはじけるがごとく勢いよく上昇。
NYOPカットより下の価格で期限到来させたい売り圧力をずっとかけていた人のストップロスが一気に刈られたのでしょう。
このようにレートの上下の動きだけでなく横の時間の観点を追加するとトレード技術により一層磨きがかかるとは思いませんか。
まとめ:便利ツールを駆使してトレード技術を磨こう
今回はDXのチャート分析に便利な5つのツールを紹介しました。
- OANDAオーダーブック(通称:くそポジチェッカー)
- ぱっと見テクニカル
- Currency Strength Chart - FXの通貨強弱チャート
- COTチャート
- Traders web オーダー状況
この他にも便利なツールは山ほどあり、気が向いたらまた記事にしていきたいと思います。
必要に応じてうまいことツールを用いて、あなたの今のトレードを向上させるような気付きが得られれば幸いです。
以 上