身長の遺伝率は66%で、バカの遺伝率は77%である。
と言われたらあなたはどう思うであろうか。
「親がバカだと子供も77%の確率でバカになる」というような誤解はよくあるが、そうではない。
周りの友達や親の教育等の環境要因など様々な要因がある内、77%が遺伝で説明できるという意味だ。
どちらにせよ感覚的に高い数値であることはイメージできるのではないだろうか。
別にあなたを悲観させるためにこの記事を書いているわけではない。
裏を返せば、あなたにはまだ気づいていない才能が潜んでいるかもしれない。その遺伝率は比較的高い水準であるということだ。
自分が遺伝的にどのような才能を持っているか興味はないだろうか。
自分自身がどの分野に才能があるのか認識し、未来へ向かって正しい努力をすれば明るい将来が訪れる可能性が増えるだろう。
バカ(一般知能)は遺伝する
(出典) 安藤寿康. 行動の遺伝学-ふたご研究のエビデンスから. 日本生理人類学会誌, 2017, 22.2: 107-112.
人間の性格や知能は高い確率で遺伝する。この事実を表しているのが上記図である。
中央やや左に「音楽」と言う項目がある。音楽に関してはなんと90%程度の遺伝率だ。
確かに我々の一般常識と照らし合わせみても「音楽家の子供が音楽家になる」と言われても多くの人は違和感を感じないだろう。
次に、左から3番目の棒グラフに目を移してほしい。
これは成人期の一般知能が65%程度遺伝で説明できることを表している。半分以上が遺伝で説明できてしまうのだ。
(出典) 安藤寿康,遺伝マインド 遺伝子が織り成す行動と文化,有斐閣
また、安藤寿康の著書「遺伝マインド」では上記図のような研究結果も存在することが示されている。
言語知能を除き6割~7割程度が遺伝による影響を受けるようだ。
こちらの表の元になった論文によれば一般知能の遺伝率は77%である。
しかし、遺伝率が6割~7割と言われたところで確率が高いのかそうでもないのか分かるようでわからない。
身長の遺伝率は66%
「身長が高い親から身長が高い子供が生まれる。」
上記主張に違和感を覚える人は少ないのではないだろうか。
背の高い人に「親も背が高いの?」などと質問をする場面に遭遇することは珍しくないし、大抵「YES」と言う返事が返ってくる。
さぞかし身長の遺伝率は高いのだろうか。
残念ながらタイトルでも申し上げている通り、身長の遺伝率は66%程度と言われている。
頭の良し悪しにかかる遺伝率は身長の遺伝率を上回るのだ。
残酷な事実だが、「背の高い両親から背の高い子供が生まれる確率」より、「頭のいい両親から頭のいい子供が生まれる確率」や「頭の悪い両親から頭の悪い子供が生まれる確率」の方が高いのだ。
自分の才能を活かした努力をしよう
前述の図の通り,「音楽」、「数学」、「スポーツ」などは8割~9割程度と遺伝率が非常に高いことは理解していただけたであろう。..
音楽の才能が有り音楽が好きなら音楽家として成功する確率は大いにあるだろう。
一方、音楽の才能がないのに一生懸命バイオリンの練習をしても努力が実るかはわからない。
最近、わかってきたんだが、世の中には的外れな努力をしている人がすごく多い。受験勉強でも仕事でも。できない人は単なる怠け者だと思ってたんだが、そうではないのかもしれん。ある程度、努力できて、効率的な努力のやり方や努力の投入のタイミングわかってる人は、ほぼほぼ確実にある程度成功する。
— Kazuki Fujisawa (@kazu_fujisawa) July 23, 2019
「スポーツ」の才能がないのに永遠と足が速くなることを極めようとしても芽の出る努力にはならないかもしれない。以下に具体的な例を示そう。
短距離走で勝つには、ACTN3という遺伝子の遺伝子型がRR型でなければならないと言われている。
ナン・ヤングらの研究では、この遺伝子型が普通の人たちには30%程度しかいないのに対して、オリンピック選手を含む優れたスプリンター(パワー競技)には50%おり、またXX型のオリンピック選手は一人もいなかった。
だからもし遺伝子型がXX型ならば、その人は短距離走で世界の頂点はおろか、県大会で優勝することも難しいだろう。
(出典) 安藤寿康,遺伝マインド 遺伝子が織り成す行動と文化,有斐閣
自分自身にどんな才能があるのかを発見し、才能のある分野で戦っていく方がより良い人生が送れる確率が高まるであろう。
とはいっても、自分でどの分野に才能があるのかを発見するのは簡単なことではない。
自分の「興味があること」、「頑張っていること」が遺伝的に才能があるのか知れたら面白いとは思はないであろうか。
昨今は遺伝子検査の技術が発展しており、個人でも手が届くレベルになってきている。
遺伝子検査により自分自身の特徴や能力を可視化することができる。
昔は遺伝子検査をするのになん十万円も費用がかかっていたが、今では数万円以下で検査を受けることができる。
遺伝子検査をしよう
遺伝子検査とは、「DNA」の解析を行い、その人特有の遺伝的な傾向を調べる検査全般のことである。
昔は遺伝子検査をするのになん十万円も費用がかかっていたが、今では数万円以下で検査を受けることができる。
また、検査といっても家に送られてきた検査キットに対して唾液を採取して返送するだけで非常に簡単なものだ。
遺伝子検査と言ったら病気などのリスクを検査する遺伝子検査が多いが、自分の才能や性格を分析することができる遺伝子検査キットも存在する。
自分の才能を調べるおすすめ遺伝子検査キット
GeneLife Myself2.0
GeneLife Myself2.0は87項目を検査し、性格・体質・特徴などの傾向を判定する自己分析遺伝子検査キットだ。
「環境因子」と「遺伝的素質」の2つの観点から分析結果を比較し、あなたの「現在の個性」が「生まれ持った個性」と近いかを判定することができる。
個性とは何か?
自分は人と何が違うのか?
自分は一体何者なのか?
その答えは、遺伝子が知っているのかもしれません。
性格分析と言う観点が若干強いが、能力と言う観点で言うと、「運動能力」、「音程に関する能力」、「注意力・集中力」、「記憶力」、「計算速度」、「情報処理速度」にかかる遺伝子検査することができる。
GeneLifeが提供する遺伝子検査キットは様々なメディアに取り上げられ、認知度も年々増加している。
最近では、フジテレビの「ノンストップ」や日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」などでも取り上げられたほどだ。
詳細はこちらから確認して欲しい。詳細な検査項目が記載されている。
>>私も実際にやってみた。
また、以下の項目については同社の遺伝子検査キット GeneLife Genesis2.0(ジーンライフ ジェネシス)でも遺伝的特徴を検査することができる。
/ 筋肉の発達 / 握力 / 運動能力(無酸素運動) / 運動能力(有酸素運動) / 記憶力 / 加齢による"脳力"への影響 / 計算速度 / 情報処理速度 -Digit symbol (DS)- / 情報処理速度 -Symbol search (SS)- / 情報処理速度 -Inspection time (IT)- / 情報処理速度 -Simple RT (SRT)- / 情報処理速度 -2-choice RT- / 情報処理速度 -4-choice RT- / 情報処理速度 -8-choice RT- / 情報処理速度 -Speed Factor- / 聴力 / 音程に関する能力 /
GeneLife Genesis2.0では上記以外にも病気にかかる検査項目が充実しているのが特徴だ。
- 性格や能力に興味がある方はGeneLife Myself2.0で検査
- 病気や能力に興味がある方はGeneLife Genesis2.0で検査
どちらの商品も全検査項目が公式HPで確認できるので好みに合った方の検査を受けてみよう。
公式サイト
ちなみに公式HPからではなく、Amazonから購入すれば、大抵の場合半額程度の金額で販売されている。
GeneLife Genesis2.0については、こちらの記事でも紹介している。
まとめ
今回は自分の能力や様々な才能の遺伝率が比較的高いという事実をお知らせさせていただいた。
自分の才能を把握したうえで未来に向かって努力することができれば、より良い将来が送れる確率も上がるだろう。
遺伝子検査サービスを利用することにより、「現代までの科学研究に基づいた自分の体の遺伝的特徴を知ること」が安価で気軽にできることは非常に有意義だ。
あなたも気づいていない眠っている才能があるかもしれない。